沈下修正工事をネットで検索すると数多くの業者がありますが、見積りや施工をお願いするにあたり、どの施工業者なら大丈夫なのでしょうか?
建設業界の方なら噂や評判などで選定できるのでしょうが、一般の方には判断が難しいかと思われます。
そこでご検討のお役に立てていただけるよう、チェックしておくべき内容をお知らせします。
会社の設立が東日本大震災後の会社は・・・
東日本大震災(2011年3月)後は、数多くの沈下修正工事会社が設立されましが、既存技術を模倣しただけで、技術や経験のない会社が多くみられました。
復興に乗じて立ち上げた会社は注意が必要です。
- 新しい会社の場合は以前、どこの会社で施工(修行)を行っていたのか?
※誰でもできるものではありません。施工技術をどこで身につけたのか聞いてみる。 - 施工実績は何件なのか?
※実績がないまま古いだけの会社では危険です。
ホームページの会社概要や実績写真などを確認してください。
窓口のみのダミー会社かも・・・
実際に施工を行える業者かどうか確認するにも確認のしようがありません。
沈下修正工事を施工するには機材機器の保管や資材を置く場所など広い場所が必要になります。
そこで
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Googleマップで会社住所を検索し、会社の事務所や倉庫を確認する。
(資材置き場が別にある場合もありますが、事務所がマンションの一室では・・・)
会社の住所をネットで検索すればすぐに確認出来ます。
ホームページの施工写真を確認
施工写真を掲載していることが最低条件ですが、
・ハンドジャッキで沈下修正を行っている業者はご注意!
数台のハンドジャッキを同時に上げるのは不可能です!建物が傷みます!
建物を上げるには油圧ジャッキ連動ポンプで上げるのが基本です。
その他の確認、注意点
- 建設業許可がある会社ですか?
- 自社保証をうたっている場合、施工会社が潰れたとき保証もなくなります。
(計画倒産を考えている場合があります。) - 色々な工法に対応しているか?
(沈下状態や地盤の状況により工法の選定が必要です。) - 施工中の材料を確認(撮影)してください。材料を偽って工事を行う会社もあります。
- 状態に関係なく値段が決まっている。
(「修正費用は何百万以内!」なお不確定であるはずの金額を載せている。) - ブログなど確認して実際に施工が行われているのか確認する。
- トラックや機械に社名が入っていない。
レンタルのみで施工している会社は疑う余地があります。
あくまでも参考ですが確認するポイントをまとめてみました。
実際に見積り依頼する場合は2〜3社から見積りを取ってご判断ください。
条件や工法の違いで金額も変わりますが、安心できる業者を選ばれることをお勧めします。
お問い合わせの前準備として
- 対象物件の資料(配置図・平面図・基礎伏せ図・基礎形状)
- 沈下状況(この辺りが下がっているなど)
- 地盤調査データ(確認申請時のもの)
- 周囲の状況写真
が必要になります。
中でも平面図と写真は必要です。
図面がない方も多いのですが、ラフスケッチでも構いません。間取りを書いて送ることが大切です。資料の送付は郵送・メール・FAXのどれでも構いません。
★当協会では、概算見積もりであれば上記の資料で積算いたします。
『資料はないが金額が知りたい』との問い合わせにはお答えできません。
現地の各部屋のレベルを計算し、最も高い場所とそこからの沈下量を調べます。沈下量から修正範囲を決めることで、より正確な見積りを出すことができます。
※地盤調査は有料ですが正確な見積りに必要な資料ですので、ぜひ地盤調査をして頂ますようお願いいたします。